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立体造形ブログ

京都精華大学立体造形研究室のブログです。

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宮本武典講演会-記録の作法をどう身につけるか-

こんにちは、藤川です!
昨日から京都は冷え込みがひどいです…。

さて、西先生のお知り合いの宮本武典さんが立体の授業で講演をしてくださいました。

宮本さんは現在、東北芸術工科大学美術館大学センターの講師・主任学芸員。
2005年~2008年まで、同センターでさまざまな展覧会を手がけ、
最上郡大蔵村や、山形七日町でアートのよる地域活性化プロジェクトを企画・運営されてきました。
「大地の芸術祭 越後妻アートトリエンナーレ2009」では、公式記録写真の撮影を監修されています。
また、ご自身は作家でもあります。

今回は、我々も枯木又プロジェクトとして参加した「大地の芸術祭」の撮影記と、
講演会の副題ともなった「記録の作法をどう身につけるか」についてたっぷりお話頂きました!



まずは、西先生が宮本さんをご紹介。↑



宮本さんと西先生のつながりについてお話中。
西先生が、東北芸術工科大学で展覧会をしたのがきっかけお知り合いに。。




ご自身がキュレーションされた展覧会をご紹介。↑

講演会のチラシ↓にも使用した宮本さんが撮影された作品の写真。
作品写真は、塩田千春、ゴームリーの作品と制作風景。




講演会では、大地の芸術祭の廃屋と廃校の作品群にスポットを当てながら、
いろいろな撮影の裏話などお話してくださいました。
近年の作品の傾向、欧米の作家と日本の作家との作品のアプローチへの違い、
また各作家の作品のプロセスや完成した作品を的確に、分析されていたのがとても印象的でした。
完成された作品を見せるだけの美術館での展覧会と違い、制作過程や地域との協働を展覧会の柱とする
「大地の芸術祭」は過程をさらけ出しでいくことも重要なポイントです。


↑説明する宮本さん。


芸術作品を見るとき、つくるとき、どうしても私たちは主観的にとらえてしまがちですが、
客観的に広い視野で物事を見ることが大切なことだと、
改めてこの講演会で実感させられたように思います。

「自分が世界の中でどんな位置にいて、
どんなことが出来るのか常に考えなくちゃいけないんだよ」

と、常日頃耳のする西先生の一言がズシーンと頭の中でリフレインしたのは私だけじゃないはずです。



今年も残りわずか!
気を引き締めて頑張りたいものです!
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大平實講演会

こんにちは、アシスタントの藤川です。
今日は、彫刻家の大平實さんをお招きして講演会が行われました。
大平さんは1980年代からメキシコに移り住み、現在はロサンジェルスを拠点に制作活動をされています。
建築現場で出た廃材や、枯れ枝など役目を終えて捨てられたものが素材となり、
道具をあまり使わず、折る・割る・張り合わせるなどシンプルな方法で制作を続けてこられました。
今年は中原悌二郎賞を受賞、国立新美術館で行われたARTIST FILE展でもその活動が紹介されています。
今回はそんな作品の誕生秘話や、ご自身の活動に活動についてお話頂きました。




まずは、大平さん(左)を内田先生(右)がご紹介。



まずは最初に話をする内田先生。



講演会スタート!
活動をロサンゼルスに移すまえはメキシコへ。
メキシコでの苦労話やアメリカで作品を作りながら生活していくことの大変さなど、詳しくお話してくださいました。
アメリカで作品を画廊で発表するのはビジネス。
まずは、売らないといけない、売れるということがまず基本にあるんだという言葉がとっても印象的。
美術で生活していくってのはシビアなんだなーと改めて再認識させられる瞬間でもあっと思います。

その後休憩を挟み、教授・講師の先生も含めて座談会。




普段なかなか聞けない話が聞けておもしろかったです。



みんなも真剣に聞いていたのではないでしょうか。


完。


牛尾啓三さんの講演会

わぉ。
こんにちは、アシスタント藤川です。
久々にブログを開いたら、アクセスが2000を超えていて驚きました。

さてさて、精華大学は文化祭・推薦入試を終えまして、ちょっこら落着きを取り戻
しつつある感じです。
4年生はそろそろ重い腰を上げまして、各々卒業制作に取り掛かり始めておりま
すところでしょうか。

そんな中、12月2日に立体造形コースオリジナルの講演会を行いますので告知
いたします。
学生向けの講演会ですが、興味のある方はご参加ください。
入場料などはございません。




-牛尾啓三講演会-
彫刻家として活躍されている牛尾啓三さんをお招きして、制作活動のことなどお話を
伺います。

日時:2008/12/2(火)
    14:00スタート
場所:京都精華大学内 春秋館201

牛尾さんは兵庫県にアトリエを構え、国内外で活躍されている彫刻家です。
牛尾啓三さんについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
http://www2.memenet.or.jp/~keizo/

この講演会の様子はまたブログ内でアップ予定です。

※作品画像は牛尾啓三さんのHPより拝借しました。

北川フラム、到来。

ども、髪をバッサリ切って首元が寒いアッシー、フジカワです。
さてさて、来る10月11日、アートフロントギャラリー主宰北川フラム氏が我が京都精華大学に講演に来られましたー!
遅くなりましたが、その模様を今回はご報告しちゃいます。





今年から京都精華大学の客員教授となられた北川フラム先生。
前期のパブリックアートの講演に続き、今回は2000年から新潟で開催されている越後妻有アートトリエンナーレについてお話してくださいました。

フラム氏「「大地の芸術祭」と名づけられたこの越後妻有トリエンナーレは、大地と地域住民とアーティストとの協働において成り立ってきました。
「協働」という言葉がまだ浸透していなかった当時、この言葉を不動のものにしたのがこの大地の芸術祭だったかもしれない。」

という北川先生の言葉から講演会はスタートし、芸術祭のコンセプト立ち上げのお話、芸術祭開催までの行政への働きかけのプロセスや、最初はあまり芸術祭について乗り気ではなかった地域住民たちをどのように説得し開催までつなげていったのか…などなど。
学生にとってはとても興味深いお話ばかりだったのではないでしょうか。

なかでも、一番印象的だったのが芸術祭の開催されることに対してかなり難色を示していた地域住民たちがトリエンナーレが始まるころにはアーティストと一丸となり芸術祭を完成させたということでした。





フラム氏「アートには本当に不思議な力があるなと思います。一人で作品を作っていたアーティストを知らぬまに地域に住むお年寄りや住民たちが取り囲んで、作品をつくっているんですよ。今となっては、アーティスト以上に地域住民たちの協力がなければこの芸術祭は成り立たなくなってしまいました。結果として、芸術祭を行うことによって過疎地域であったこの場所に多くの人が訪れるようになり大きな経済効果が生まれたのです。」

その後、質疑応答があった後、越後妻有トリエンナーレの参加者である西雅秋先生や非常勤講師の古郡弘先生の体験談など語って頂き、講演会は終了となったのでした。




質疑応答の風景。



体験談を語る西先生。



体験談を語る古郡先生。




フラム先生、どうもありがとうございました!
次回は、4年生のマケット展様子をご紹介~。
では。

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