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立体造形ブログ

京都精華大学立体造形研究室のブログです。

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森太三展「世界の果て」

こんにちは!
アシスタントの藤川です。
今日は晴れなのか、雨なのかよくわからない天気ですね。

さて、昨日私は非常勤の先生で、我が立体造形の卒業生でもある森太三先生の個展に行って参りました~!
このブログでも、立体造形に関係する方たちの展覧会の様子を少しでもご紹介できればと思います。

大阪は中津にあるPANTALOONという長屋を改装したギャラリーでの個展です。
味のある中津商店街を脇道にそれると、ひっそりとPANTALOONはあります。
長屋という居住空間を改装したギャラリーというのもあって、中の造りはちょっと変わった感じでおもしろい展示空間でした。

展示の様子はこんな感じ↓

 

 



ひとつひとつ手作業で作られる「かたち」の連なりでつくられる森先生の不思議なインスタレーション作品。
床を覆うでこぼこした連なりはまるで砂漠にいるようなだったり、海を見ているようだったり、冬の雪景色をみているようだったり…。
果てしない空想を私たちに思い描かせてくれる…そんな作品です。
乳白色の白い球体もまるで遺伝子のようにも見えました。

展示室は全部で3部屋。
もうひとつの展示室は暗室のためうまく撮影できませんでした。
続きはぜひ会場で出会ってください。
展示は5/3まで開催中です。


展覧会の詳細はコチラ↓





森太三展 「世界の果て」 
  2009/4/11 Sat - 5/3 Sun 毎週月・火曜日休館
  時間 水曜-金曜 17:00から21:00まで
      土曜・日曜 12:00-19:00
      ※金曜日は20:00まで。入館は閉館の30分前まで。

  会場  PANTALOON
        〒531-0071 大阪市北区中津3-17-14

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はじめまして

初めまして。
おもに木曜日のブログを担当させて頂くことになりました

右   非常勤講師 服部正志
中央  立体助手  鎌田祥平 です。

よろしくお願いします。




では、
初回ということで特別に一回生の授業風景について
我々二人の個人的な考えを対談形式で進めていきた
いと思います。




一回生「基礎立体彫塑 彫像(頭部)」






服部:自刻像をつくっています。
上の画像は触覚で確認しており、
下の画像は霧吹きで鏡が曇っています。
ただ単に鏡にうつる自分を形作るのではなく
感じ、悩み、考えて
彼らは自身と向き合いながら作業を進めていました。

鎌田:自刻像をつくる…、現代の若者には古く感じる
課題だと思いますが、どう思われますか?
今この課題をすることで、彼らは何を得るのでしょうか?

服部:課題が古いと感じるのは捉え方の問題もあるのでは
ないかと思います。
何を作るのかではなく、「自分とは何なのか」を探る
そのきっかけとしてまず自刻像に挑戦することは現代
だからこそ必要だと思います。
自分が分からずに社会に出ることで、更に迷い込む
そんな悪循環があるように感じています。
何を得るという事ではなく、自分を知る事だと思います。

鎌田:なるほど、確かに自分を探る機会としては、良い
課題かもしれません、鏡に長時間向かい合うこと自体そ
うないと思います。
しかし、昔と同じやり方で、生きてきた時間が違う彼
らに自分を知るところまで至れるのでしょうか?



服部:…。
同じやり方では難しいと私もそう思います。
心に浸透させる言葉、生き様をいかに示せるか。
指導する我々次第であると思います。
精華大学立体造形での四年間がかけがえのない
時間と場所になる様に。

鎌田:そうですね、我々は指導するだけでなく、自分達が
芸術とどのように係わり生きているかを示す必要はあると
思います。
課題に対して学生は答えとして作品をつくるわけですから
そこから我々が得るものが全てだと思います。
課題が古い、新しいに関係なく学生の作品にはあたらしい
時間の片鱗があるはずだから、そこを見逃さずに、彼らの
時間軸に合う、視野を広げる表現ができる課題をつねに意
識し探っていかなければならないのだと思います。




さて、今回は初回ということもあり二人の対談形式で進行しました。
この話はここで終わりという訳ではありませんが、これからもブログ
を続けていく中で考察していきたいと思います。

最後までお付き合い頂きましてありがとうございました。
これからもブログを更新していきますので宜しくお願い致します。


非常勤講師 服部正志
立体助手  鎌田祥平 









 

枯木又プロジェクト講演会



枯木又プロジェクトの講演会を行います。
当日は大地の芸術祭の総合プロデューサーでもある北川フラムさん、現地スタッフの兼松芽永さんをお招きしてお話を伺います。
さらには、学長島本先生とプロジェクト代表の吉野先生、そしてフラムさんとの鼎談もありますので奮ってご参加を!

枯木又プロジェクトの詳細はこちら↓
http://seikaart.jp/~rittai/seikaHP/karekimata/karekimata-top.html

大地の芸術祭の詳細はこちら↓
http://www.echigo-tsumari.jp/

精華大学までのアクセスはこちら↓
http://www.kyoto-seika.ac.jp/access/index.php



こちらの写真は月曜日の枯木又会議の様子です…。
 



ポスターも大量にコピー。



チラシ出来たよポーズ。
おちゃらけ3年生。




プランの打ち合わせ中。
こんな感じでプロジェクトは進行中です!





 

3年生の授業風景・熱

こんにちは!
アシスタントの藤川です!
今日は朝から晴!
気持ちの良い1日ですね~。
花粉症の私は稲花粉にやられてしんどいですが…。


さてさて、今日は3年生の授業風景をご紹介しましょう!
(ちょっと長いですがお付き合いください。)



3年生の授業は、1年生から2年生までの間に触った素材を使い自由に制作を行っていきます。
といっても、突然自由に作るというわけではなく最初は、先生方が提案するテーマに従って制作し、1年かけて自分の制作テーマを探っていくのです。
また、3年生だけ少し変わっているのが、立体造形コースの専任教員が授業を受け持つのではなく、非常勤の外部の先生方が学生と関わっていくところでしょうか。


で、今年の3年生の授業の1発めのテーマは…

          


             「熱」





です!!

「熱」から発せられるイメージをそれぞれの解釈で3週間かけて先生たちと相談したりしながら、
作品に落とし込んでいきます。
では、どんな作品を制作中なのか覗いてみましょう!



《ミクストメディアスタジオ1》では…


おもに木彫を中心とした人たちが作業中。
ピースしている彼は胎児をほる彫っているようです。
作品については恥ずかしいのか教えてくれませんでした。。
最終的には胎児が浮き上がって見えるようにするそうです。




その横では、火山を彫っておりました。
火山というスケールの大きなものをどう表現するのか悩み中なのだとか。





《ミクストメディアスタジオ2》では…


ここでは、いろんな素材で作品をつくる人たちが集まって作業をしています。
彼は石膏粘土をコネコネ何やら人形を作っておりました。



手元拡大↓




何つくってるの~?
と聞いたら、
「熱」をテーマにした舞台装置の模型を作っているのだそう。
「熱」といっても解釈は人それぞれですね~。




隣では枯木又プロジェクトの準備中。
笑顔の可愛い二人です。


その横ではロウ溶かす3年生。




今はまだ実験中らしい…。
熱→溶ける→ロウときているみたいです。
今は指の形を型取ろうと実験中。






湯煎でロウを溶かしているのは、環境に配慮のためらしい。
ロウを直接火にかけると人体に悪影響なのだとか!


《そのころ外では…》




焦げる匂いがすると思ったら…。 
ひたすら丸太を燃やしておりました。




なんでも炎の「熱」を使って作られる無意識の形と、
バーナーも炎で浴びせられて作られる意図的な丸太のかたちを探っているんだとか。
↑は無意識のかたち。




こちらは↑はまだ制作中ですが意図的なかたちの方。


合評は29日。
どんな作品が飛び出すのやら。。
楽しみです。

岡田亮個展

卒業生の岡田亮さんが個展をされます。
院生が来週火曜日から行うグループ展と同じ京都北山の小さなギャラリーです。
詳しくはこちら↓
http://space-hyo.com/



※画像は精華大HPから拝借中。

岡田亮個展
2009年05月24日(水)〜 06月03日(日)
  • ART SPACE 飄(ひょう)
  • 〒606-0834
    京都市左京区
    下鴨狗子田町3-4 1F
  • TEL/FAX
    075-723-7708
  • Email
    contact@space-hyo.com
  • 地下鉄烏丸線1番出口より
    東へ徒歩1分南側
  • 営業時間
    11:00〜20:00 (日曜は18時まで)
  • 定休日:月曜日
お近くまで行かれる方はお立ちよりください。

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