こんにちは。
ご無沙汰してます。
服部です、
助手の鎌田です。
進級展、卒業制作展を終えまして
今年度の総括を、二人でさせて頂きたいと思います。
鎌田:各学年とも、発表するかたちで締めくくったわけですが、
服部先生は「発表する」ことについてどう思われますか?
服部:漢字の通り、内にあるものを「表」に発することだと思います。
鎌田:表に発する場については、どうお考えでしょうか、1、2回生は学内
3回生はギャラリー、4回生は美術館とそれぞれ発表したわけですが。
3回生進級展
服部:難しいですね。
授業での場というのはしたいこと全てが出来るとは限りません。
その中でいかにベストな場を作りだすか、
どのような場であってもしっかりと「魅せる」を意識することが大切だと思います。
鎌田:魅せるですか、確かにその意識を持つのは重要だと思います、しかしギャラリーや
美術館では、作品点数が多い分、持って行って置いた、というイメージがどうしても、
強くなってしまい、魅せるという意識をたもちにくい環境に感じましたが、どうでしょう
か?
4回生卒業制作
服部:「作品世界」
クオリティー・サイズ・位置など詰めどころは当然あると思います。
空間に共存する作品との関係性が作用しますので、最終的には
個だけだはなく全体の話にもなります。
ですが、その兼ね合いが発することの一つの「うまみ」でもあると思うのです。
鎌田:学生にとっては、うまみつまり経験になっても、第三者から観れば印象の薄い
展覧会になってしまう可能性もあると感じます、それは結局学生にとって「うまみ」
にならないのではないでしょうか。
服部:「うまみ」は発表者自身の糧となるものです。
1,2回生でその糧をしっかりと掴んで、3,4回生の学外の場で本領を発揮して欲しいと
思っています。
自身の成長・気付きが表現の可能性を広げると信じます。
我々がその種をどのように植えれるか。
身が引き締まりますが楽しみでもあります。
鎌田:う〜ん、学生にとっては成功も失敗も同じぐらい重要だということですね、バランス
については、注意しなければいけないと思いますが。
昨今では発表の場が美術館やギャラリーにとらわれず拡大していると感じます、これは学生
にとっても良いチャンスなので、是非とも視野を広げて挑戦して欲しいと思いますし、私達
もアドバイス出来る立場であることを心掛けたいです。
服部:そうですね。
我々も常に発することを怠らずに、背中で示したいです。
可能性を秘めた学生のために励みます!
我々の対談にお付き合い頂きましてありがとうございました。
これからも立体造形を学生と共に盛り上げて行けるように頑張ります。
どうぞ御期待下さい。
服部正志・鎌田祥平
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