以前ブログに書いた
宮永愛子先生授業の「今日までMAP・今日からMAP」
合評会がありました。
「今日からMAP」とは・・
みんなで行った清水寺と、今の私、今までの私、これからの私、をつないで作品を作ります。
各自が撮影してきた10枚の写真を素材として使用。
まず1人目の作品は ↓ ↓ ↓
銀色のおかき?缶に土が詰まってる・・
土をかきわけると出てきたのは小さな写真がいっぱい貼りつけられた石!
タイムカプセルを掘り起こすような、独自のパフォーマンスに
初めからワクワクの合評スタートです。
↓視線の先には
↓山口県の形をした写真コラージュ。
↓あ、ぼこぼこしてるー。
↓出身地である山深い山口県の山々の凹凸も再現。
↓絵巻物風。
↓色えんぴつで丁寧に描きます。
↓以前のブログで
↓描いていた細かい図形が、
↓こんなアーチ状になりました。
↓今自分が住む京都と、生まれ育った名古屋が
↓同じ空でつながるカタチ、だそう。
↓壁にかけた作品。
↓タイトルは、う~ん・・装飾が好き!
↓細部は
↓自分で着色した糸で写真を縫い合わせています。
↓後ろの碁盤の目模様は、京都を意識しました。
↓卓上に広げた写真・・
↓・・の上に乗ったカエル1匹。
?なんで?
実際自分の目で見た清水寺は想像していたものとは違っていて
離れて見た方が、清水寺らしさを感じた、といいます。
だからカエルは「井の中の蛙」のカエル。
↓清水寺に行った日、
↓家に帰ったらテレビが点けっぱなしだった!という作品。
↓清水寺だけでなく、家までつながったその日のMAP。
↓お湯を調達しに売店へ走って・・
↓3分待ってできたのは
↓写真の麺!!!
↓「過去の写真を麺にして、今お湯を入れたら現在になるんじゃないか」
↓という作品。
色が染みだして青い~・・
↓家から清水寺まで歩数計をつけて歩いたという
↓歩数MAP。総数68163歩。
↓「過去から現在へつづくトンネルのような・・」
↓「影ができるから立体物が好き」だというように、様々な陰影ができています。
↓階段での設置。
↓気になった書体デザインの看板が並びます。
↓手前は今話題の「修悦体」を倣って制作した自作看板。
「修悦体」?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E8%97%A4%E4%BF%AE%E6%82%A6
最後はなんと宮永愛子先生の作品!
この日、フランスから帰国後直行して大学に。
フランスで展示していたという作品で、
2つほど手持ちで持ち帰ったものを見せていただきました。
「みんなが作品作っていた時、私も作ってました。」
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
ナフタリンでできた時計。
独特の匂いが教室に充満します。
この時計は、今は廃刊になったART ITという雑誌の表紙にもなったそうです。
フランス人は人を褒めるとき
「嫌いじゃない」
という言い方をするのだという話を聞きながら、
最後はみんなでおみやげの美味しいお菓子フィナンシェを食べました。
「自分はなにに興味があるのか?
そこからなにか始まる。
そういう始まりがいっぱいこぼれているから
それを拾えばなにかが生まれる。」
1人1人の興味の先が見えはじめた合評会でした。
愛子先生ありがとうございました!
再び秋にある授業を楽しみに待ってます。
ツジタ
今年も5月末から
宮永愛子先生が講師として来られています。
担当は1年生の授業。
作業内容は「今日までMAP」。
・・今日までMAP??
どんなことをやっているのかのぞいてきました!◎
↑ ↑ ↑ ↑ ↑
大量のポストイットが・・・。
手前の数字は年号だそう。
その年社会で起こったこと、芸術の分野で起こったこと、
そして個人レベルで年代別に起こったことを書き出して貼っていきます。
その数、ひとり100枚!
歴史の調査は、みんな携帯でササっと検索。
愛子先生もついつい「若者だね~」と一言。
ジョージ・W・ブッシュが2期目のアメリカ大統領に就任、
JR福知山線脱線事故、
スペースシャトル・ディスカバリーが打ち上げられた年、
川俣正総合ディレクションの横浜トリエンナーレが開催された年、
なっちゃんに告白。なっちゃんにフラれる。
イスで怪我する。
初めてのワックス(髪)。
あさのあつこ作品にはまり、ストイックな生き方を目指す。
初めての東京。
初めての制服が恥ずかしかった。
進路を美術に決める。。。
同時に
「今日からMAP」作業も進行中。
授業でみんなと行った清水寺と、
今の私、今までの私、これからの私をつないでいく作品づくりです。
↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑
小さく小さく印刷した写真を石に・・・?? 白い糸に色鉛筆で色を塗って写真に・・・??
←なにやら図形のようなものを書いていたり・・・
←宮永先生と話し合いながら作業はつづきます。
後ろ姿=宮永愛子先生。
合評は24日。
どんな地図が広げられるのか、わくわくしながら待ってます
ブログアップします。お楽しみに。
ツジタ
1回生、「自刻像」づくりのつづきをのぞきに行くと・・
粘土で作っていた頭の型ができていました。
ちょっと不気味・・。
↑
↑これは・・・・・
↑時間をさかのぼると
↓
↓
粘土の頭に石膏を塗って乾かして・・
むむ っと力んで
パカっと外すと、型が出来上がるんですね。
最近、使われるようになったこの青い液体は
新しい離型剤。
樹脂作業は
素早さが要ります。
先生も一緒に。
樹脂作業に欠かせないマスク
↓ちょっと番外編↓
樹脂作業を効率的に進めるために
作家は独自の工夫をしています。
この教室でもその一端が見えます。
↑発注:森先生 「オレの発注が良かった。」
制作:鎌田先生 「オレのセンスがいい。」
という、どうでもいいやりとりは抜きにして
便利です。
↑樹脂専用ボウルではなく紙コップを使うことで
ボウルを拭き取るシンナーを使わず、しかも乾燥を待たずに使えます。
これは 今村源先生の案。
↑缶の中に樹脂をすくうためのお玉が沈まない工夫。
お玉にフックがついてる!
↑極めつけはコレ。
卒業生の若林くんが制作。
20kgの一斗缶を傾けるのは毎回大変なんですねー。
ツジタ