1996年に精華大学美術学部造形学科(洋画)を卒業し、
現在あいちトリエンナーレ、瀬戸内国際芸術祭にも出品されている
塩田千春さんが講演会のために来校されました。
↑公開されていない学生時代の作品などのスライドを交えて
当時の心境、考えていたことなどの率直な話が聞けたようです。
絵が描けなくなった期間があったこと、その時悔しい思いをしたこと、
模索する中で600個もの仮面を2週間で作り上げたこと、
それを経て、作品を作るのをやめることをもうやめようと思ったことなど
まさに今、学生時代を送る人たちにとっては興味深い話となったようです。
講演会終了後、有志学生による作品プレゼンテーションとオープン合評会が行われました。
立体造形コースの3回生が参加したので、その時の様子です。↓↓↓
↑部屋中いっぱいに満たされた赤い風船。
その中に入っていくことのできる作品です。
↑中から出てきた塩田さん。
作品のタイトルは「I・・FATHER・・YOU」
父親の写真が一番奥の壁にあるとのこと。
気付かずに出てくる人もいたようで、見る人を誘導するための工夫の必要性に
気付くなど、やってみて初めて分かったことがいろいろとあったようです。
↑右が塩田さん、左が作者。
プレゼンテーションの様子。
作者は、塩田さんの作品に対する姿勢、そして人を巻き込んでいくその作品に出会い、
今までこれを失ったら生きていけないというものが自分にはなかっただけに、驚いたと言います。
展示する過程で、自分の意図するところとは違い、中には風船を割って楽しむ人もいて、
鑑賞者との距離の取り方に悩んだようです。
結局、「部屋には一人づつ入って下さい。」という注意書きを貼ったようでした。
↑合評会には多くの方々に集まっていただきました。
↑中に入って、風船をかき分けていきます。
風船同士こすれる音がします。
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