今年も5月末から
宮永愛子先生が講師として来られています。
担当は1年生の授業。
作業内容は「今日までMAP」。
・・今日までMAP??
どんなことをやっているのかのぞいてきました!◎
↑ ↑ ↑ ↑ ↑
大量のポストイットが・・・。
手前の数字は年号だそう。
その年社会で起こったこと、芸術の分野で起こったこと、
そして個人レベルで年代別に起こったことを書き出して貼っていきます。
その数、ひとり100枚!
歴史の調査は、みんな携帯でササっと検索。
愛子先生もついつい「若者だね~」と一言。
ジョージ・W・ブッシュが2期目のアメリカ大統領に就任、
JR福知山線脱線事故、
スペースシャトル・ディスカバリーが打ち上げられた年、
川俣正総合ディレクションの横浜トリエンナーレが開催された年、
なっちゃんに告白。なっちゃんにフラれる。
イスで怪我する。
初めてのワックス(髪)。
あさのあつこ作品にはまり、ストイックな生き方を目指す。
初めての東京。
初めての制服が恥ずかしかった。
進路を美術に決める。。。
同時に
「今日からMAP」作業も進行中。
授業でみんなと行った清水寺と、
今の私、今までの私、これからの私をつないでいく作品づくりです。
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小さく小さく印刷した写真を石に・・・?? 白い糸に色鉛筆で色を塗って写真に・・・??
←なにやら図形のようなものを書いていたり・・・
←宮永先生と話し合いながら作業はつづきます。
後ろ姿=宮永愛子先生。
合評は24日。
どんな地図が広げられるのか、わくわくしながら待ってます
ブログアップします。お楽しみに。
ツジタ
6月2日の3回生の課題”オマージュ”の合評の様子を紹介します!!
3回生はオマージュの課題に頭を悩まし、中にはかなり悩んだ学生もいましたが、それぞれが自分の尊敬する作家さんや、好きな作家さんについて(勝手に)いろいろ考え、制作に取り組みました。
それでは作品を紹介していきたいと思います、是非お付き合いください!!
↑ フランク・ロイド・ライトさんのオマージュ(以下省略して作家名のみ)
ライトのテキスタイルブロックと落水荘をイメージした作品。
素材はコンクリート。立体造形校舎裏の川の一部がダムのようになっています。機会があれば見に来てください!!
↑ リチャード・ロングさん
横向きに大仏の横半分の顔を泥で描いています。
ロングさんの川底の泥で描く作品に影響をうけたもの。
人と比べると大きさがわかります。これは一応大仏の等身サイズらしいです。
この作業足場かなり不安定でした。
↑ 山本 基さん
塩を使用した山本さんの作品を展覧会で見て、感動したそうです。
彼女は塩を使用して揺れ動く感じを表現しています。塩はなかなか思い通りにならなくて苦労したそうです。
↑ 神話の中に出てくる生き物。作家のオマージュではないそうです。
神話の中のものが現実に現れたら気持ち悪いな、と思い制作したもの。
まだ、制作途中です。
↑ ピーター・コールセンさん
根に魅力を感じ、根を作品に取り入れています。
作者は頭で考え、根を張る人間になりたい、という希望をこめた作品です。
↑ 塩田 千春さん
写真のスライドショーでした。
自宅に黒い毛糸を張り巡らし、そこで生活した様子。
彼女は、塩田さんの作品制作の手伝いをしていたため、完全に再現されていました。
夜、黒い毛糸を張っていると、精神が不安定になり、朝を迎えると非常に安心したそうです。
↑ ミレイ ”オフィーリア”
ハムレットの中のオフィーリアの部分を一人で演じました。
元々はミレイのオフィーリアを模写していたのですが、プランを変更し、演じることになりました。
↑ 多和 圭三さん
鉄の塊を叩き続けたもの。1週間叩き続けても6ミリも減らないそうで・・・。
彼は教授の西さんのご好意で多和さんと電話でお話しをさせてもらったそうです。
まず、多和さんと同じことをやってみたかったそうで、作品の中に自分を出すのは次の段階だそうです。
↑ 高嶺 格さん
高嶺さんの作風を模して自分の人生を作品にしていました。
自分のことを作品にし、皆にさらけ出すのは勇気がいることと思います。
↑ ステファン・バルケンホールさん
バルケンホールさんの作品の無表情で動きのない作品に魅力を感じたようです。
実際に作ってみて、バルケンホールさんのもつ勢いや粗さのような表現に苦戦していました。
この後に色を塗り直すそうです!
↑ 人形、服を作ることに対して。
人形を装飾していくのが楽しく、目に力が宿っているそうです。
この制作を通して、自分を少し知ることができたのだそう。
↑ 三浦 悦子さん
球体関節人形の頭部を制作。
上段は彼女が三浦さんをオマージュして制作したもので、下段は友人やネット上で募集したもの。彼女が制作した頭部を送り、それをまた送り返してもらったそう。いくつかは返ってこないものもあったそうです。
↑ ハンス・ベルメールさん
お腹から反転しているのが印象的。
中にゴムで引っ張り合うようにしていて面白い形態をしていました。
彼女のこの作品は人形として見るか、立体作品として見るかは、見る側が決めていいそうです。
なんとなくシュールでした・・・・。
↑ 福田 尚代さん
何もしていない状態。
↓部屋の明かりを消して作品に下から電気を当てると・・・・・
文字が書いてあります。風をイメージした漢字。
トレーシングペーパーをにかいた文字を何枚も重ねています。
↑ ロダン
”彫る”に対してオマージュしています。
固めた石膏から自分の手を彫りだしています。
石膏はあくまでも練習であって石が彼女なりの本番というこだそうです。
↓それについて皆で意見を言い合っています。
↑ ルドンの考え
スイッチは情報社会を表わしていて、原因と結果が短時間で得られる、ということ。
背中の顔は考えること、腕組は不安を表現。
模様はクリムトからきているそうです。
↑ 奈良 美智さん
彼は普段から鉄を使った作品が多いので、作品を出したとき、皆驚いていました。
しかし、彼は最近、絵画にも興味をもっているらしく、模写することで作家の考えが少しでもわかれば良いと考えた様子。
↑ クリスチャン・ボルタンスキーさん
ボルタンスキーの作品、「咳をする男」を自ら演じました。
彼女は、越後でボルタンスキーの違う作品に会期中、関わっていたそうです。
ボルタンスキーの怖いような、異様な感じが伝わってきました。
三回生の合評はこれでおしまいですが、今回もハンナが一緒に合評に参加したので作品を紹介します。
はりぼてっぽく仕上げた雲です。
彼女は雲はつかめる、実態のあるもののような気がしていて、雲を作りたかったそうです。
ぱかっと上部が開いて・・・・・・・
中に木彫作品が入っていました。
これはこの間”熱”の合評の時に紹介した作品です。
雲と木彫はセットです。
ハンナのこの作品は、7月に行われる「上賀茂アートプロジェクト」に展示するそうなので、是非見、足を運んでみてください。
今回の合評は約9時間にも及ぶ長丁場となりましたが、それでも時間が足りないくらい、皆作品について意見を述べたり、質問したりと一生懸命な気がしました。
次の課題は”技術/行為と身体”です。
梅雨に入り作業ができない学生もいますが、制作に取り掛かり出しています。
合評は7月7、8日です。
てらもと
この赤いつなぎを着ているのは
大学院生の一人です。
彼女は今月22日から始まる個展に向けての
作品づくりに励んでいます。
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ブロンズ型を作る過程などで使う
耐火石膏を鉄の骨組みに塗り込めているところ。
初個展は昨年の冬。
その時は作りためた作品を展示したが、今回は
全体でひとつのテーマが見えてくるように意識して作っていると言います。
「失ったもの、またこれから失われるものに対して、
それらを取り戻したい、引き留めたい、そんな思いを持って制作しています。
今回は、一度燃やされ消滅させられたものと、それを新しい姿へ転換することで
永久に姿をとどめようとしたものです。」
耐火石膏を桶にとって・・・
黙々と・・・
↓院部屋で案内状の宛名書きもします。
↓
↓院部屋でもう一人の院生も発見。
↓彼は7月末から始まる上賀茂神社アートプロジェクトに参加します。
↓
院生は自分でたてた制作プランに従って動きます。
学外で発表する機会も増えてきます。
今月から始まる院生の個展情報↓↓↓↓要チェック
↓ ↓ ↓ ↓
「アイ惜/ayane namiki exhibition mourning...」
並木 文音 展
【会期】 2010/6/22(火)~7/4(日)
【時間】 12:00~19:00 (最終日~17:00)
【会場】 GALLERY ARTISLONG
ギャラリーアーティスロング
〒604-8332 京都市中京区三条通堀川西入る一筋目角
TEL 075-841-0561
http://artislong.info/
ぜひぜひ見に行きましょう。
ツジタ
ツジタ