「180、………181は無い。」
そう言いながらブログを書く私の後ろを通り過ぎたのは、平均して身長が高い立体造形の先生方の中でも上位に高い身長の持ち主、非常勤講師の森さんです。
180cmはあるけれど、181cmはないそうです。
立体造形まめ知識、いつか役に立つときは来るのでしょうか。
さて、今回は進級制作に取り組んでいる二回生の様子をお伝えしたいと思います。
二回生最後の課題、
進級制作。
特に決まったテーマはなく、これまでつくってきた経験のなかで自由に制作する、というものです。
なので制作場所もそれぞれ違います。
ちなみに、作品は来年の学年末に学内にて展示されます。
みなさんどしどしお越し下さい。
まずはミーティングルーム。
1〜4回生の共同研究室です。
毎週月曜日のミーティングもここで行われます。
「手が痛い〜。」
なにやら細い針金をぐにぐにと編み込んでいます。
彼女は一回生のときの宮永愛子さんの制作でも針金で人体を作っていて、今回はシンデレラのかぼちゃの馬車を作るそう。
テーブルの上には……
作りかけのお馬さんが。
最終的にどこまで作り込まれていくのか、楽しみです!
そのとなりにはトイレットペーパーの上に置かれたマケットがぽつん。
紙粘土でつくられた女の子。
陶芸の際に紹介したあめちゃんのものですね。
なんだかとてもかわいい。
本物は樹脂になるようで、これまたわくわく。
さらにそのとなりではビーズによる制作が行われており、
ミーティングルームにはメルヘンな世界が広がっています。
続いて木彫室。
すみっこのほうで細密な作業を進めるのは、前回の御影石で黒いたまごを作っていた細見君。
飛行機の設計図のようなものがあったり同じ形の薄い板が沢山あったり…。
何をつくっているのか聞くと、これはとある鳥なのだそうです。
サランラップのような特殊フィルムを使ったり、プラモデルのような組み立て方をしていたり…ほかの人とは一風変わった作業を勧めています。
この鳥がいったいどうなっていくのか、完成を楽しみにしていて下さい。
木彫室奥では丸太を彫っている姿が。
「ここが顔で……」
と、説明してくれました。
まるっこい何かが生まれてこようとしています。
今回の進級制作では木彫を選んだひとが多く居ることも特徴です。
彼女を含めて五人が木を彫っています。
木を切り出す順番待ちをしているときの一枚。
しゃきーん☆
激しい音が響いているのは鉄工室。
三、四回生が多く作業しているこの部屋でひとり制作をしている彼女。
小さなパーツをジグゾーで切り分けていきます。
彼女を含め人体をつくるというひとが多いのですが、それぞれ違った素材に違った技法。
同じ人体でもどのようになるのかは予想できません。
これまで共に課題をしてきた仲間が自由制作に取り組むことになるのはこれで二度目。
一度目は先程針金の作品で紹介した宮永愛子先生の授業。
ちょうど一年ぶりくらいになります。
“見えないものをかたちにする”というテーマがあった前回とは異なり、まったくの自由になった進級制作。
それぞれがどのような世界観でどのような作品を展開するのか、先生方よりも同じ二回生のほうがわくわくしているのではないでしょうか。
立体造形二回生の進級制作展は、
2011年1月24日〜30日まで、
京都精華大学内にて行われます。
これからも制作、展示の様子を随時お伝えしたいと思いますので、どうぞ応援宜しくお願いします。
omake*shot
西さん。
と、坩堝(るつぼ)から流れる溶かされた様々な金属たち。
この日は一回生がブロンズの流し込みをしており、学生課の職員やら陶芸コースの人々やら沢山のギャラリーがつめかけていました。
さらに
ミーティングルームにて見つけた謎のとかげたち……。
実はこれ、立体造形内で密かに流行り出しているとあるビーズ職人による作品。
あらゆる回生に教授から、すでに予約殺到中。
気になるひとは続報を待て!
juri