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立体造形ブログ

京都精華大学立体造形研究室のブログです。

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はじめまして

初めまして。
おもに木曜日のブログを担当させて頂くことになりました

右   非常勤講師 服部正志
中央  立体助手  鎌田祥平 です。

よろしくお願いします。




では、
初回ということで特別に一回生の授業風景について
我々二人の個人的な考えを対談形式で進めていきた
いと思います。




一回生「基礎立体彫塑 彫像(頭部)」






服部:自刻像をつくっています。
上の画像は触覚で確認しており、
下の画像は霧吹きで鏡が曇っています。
ただ単に鏡にうつる自分を形作るのではなく
感じ、悩み、考えて
彼らは自身と向き合いながら作業を進めていました。

鎌田:自刻像をつくる…、現代の若者には古く感じる
課題だと思いますが、どう思われますか?
今この課題をすることで、彼らは何を得るのでしょうか?

服部:課題が古いと感じるのは捉え方の問題もあるのでは
ないかと思います。
何を作るのかではなく、「自分とは何なのか」を探る
そのきっかけとしてまず自刻像に挑戦することは現代
だからこそ必要だと思います。
自分が分からずに社会に出ることで、更に迷い込む
そんな悪循環があるように感じています。
何を得るという事ではなく、自分を知る事だと思います。

鎌田:なるほど、確かに自分を探る機会としては、良い
課題かもしれません、鏡に長時間向かい合うこと自体そ
うないと思います。
しかし、昔と同じやり方で、生きてきた時間が違う彼
らに自分を知るところまで至れるのでしょうか?



服部:…。
同じやり方では難しいと私もそう思います。
心に浸透させる言葉、生き様をいかに示せるか。
指導する我々次第であると思います。
精華大学立体造形での四年間がかけがえのない
時間と場所になる様に。

鎌田:そうですね、我々は指導するだけでなく、自分達が
芸術とどのように係わり生きているかを示す必要はあると
思います。
課題に対して学生は答えとして作品をつくるわけですから
そこから我々が得るものが全てだと思います。
課題が古い、新しいに関係なく学生の作品にはあたらしい
時間の片鱗があるはずだから、そこを見逃さずに、彼らの
時間軸に合う、視野を広げる表現ができる課題をつねに意
識し探っていかなければならないのだと思います。




さて、今回は初回ということもあり二人の対談形式で進行しました。
この話はここで終わりという訳ではありませんが、これからもブログ
を続けていく中で考察していきたいと思います。

最後までお付き合い頂きましてありがとうございました。
これからもブログを更新していきますので宜しくお願い致します。


非常勤講師 服部正志
立体助手  鎌田祥平 









 

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