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立体造形ブログ

京都精華大学立体造形研究室のブログです。

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オマージュの発表(2)

三回生が 木曜日の授業で行っているオマージュの発表の6月17、24日の様子をお伝えします!!
〈6月17日〉

↑ 古郡 弘さん
古郡さんは立体造形の先生です!私たちも1、2回生の時は授業を持ってもらっていたので、皆が知っている作家さんです。古郡さんの作品や作品にまつわるエピソード等を紹介してくれました。
↓ ↓ ↓



↑ 有元 利夫さん
作品の紹介、”熱”の課題の時の作品は有元さんの作品を少し意識していた事などを発表していました。



↑ 宮崎 駿さん
ジブリ作品を年代順に紹介してくれました。
彼女のジブリファンは三回生の中では有名で、今回の発表でも炸裂していましたよ。
自分で作ったジブリクイズを全員に配り皆で解きました!
なかなかの難問でしたが、最高点の人には賞品までありました!!


〈6月24日〉

↑ クリスチャン・ボルタンスキーさん
越後妻有でボルタンスキーさんの作品に関わった時の感想や作品の紹介をしていました。
↓ ↓ ↓




↑ シュテファン・バルケンホールさん
バルケンホールさんの作品をシリーズごとに説明していました。
↓ ↓ ↓




↑ 球体関節人形
彼女は自分の人形を持ってきてくれていました。
↓人形を回して、皆じっくりと見ていました。




↑ 高嶺 格さん
映像作品の紹介などをしていました。
発表者はかなり汗をかいていました!

今回は大学で行われるアセンブリアワーの為、途中で抜けた人が数人いましたが色々な作家さんの考えや、皆がその作品に対してどんな風に思ってるのかを知る事が出来ました!!
発表はまだ来週も続きますよ〜。楽しみです。

テラモト



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〇3回生合評 オマージュ〇 

6月2日の3回生の課題”オマージュ”の合評の様子を紹介します!!
3回生はオマージュの課題に頭を悩まし、中にはかなり悩んだ学生もいましたが、それぞれが自分の尊敬する作家さんや、好きな作家さんについて(勝手に)いろいろ考え、制作に取り組みました。
それでは作品を紹介していきたいと思います、是非お付き合いください!!



↑ フランク・ロイド・ライトさんのオマージュ(以下省略して作家名のみ)
ライトのテキスタイルブロックと落水荘をイメージした作品。
素材はコンクリート。立体造形校舎裏の川の一部がダムのようになっています。機会があれば見に来てください!!



↑ リチャード・ロングさん
横向きに大仏の横半分の顔を泥で描いています。
ロングさんの川底の泥で描く作品に影響をうけたもの。

人と比べると大きさがわかります。これは一応大仏の等身サイズらしいです。
この作業足場かなり不安定でした。


↑ 山本 基さん
塩を使用した山本さんの作品を展覧会で見て、感動したそうです。
彼女は塩を使用して揺れ動く感じを表現しています。塩はなかなか思い通りにならなくて苦労したそうです。


↑ 神話の中に出てくる生き物。作家のオマージュではないそうです。
神話の中のものが現実に現れたら気持ち悪いな、と思い制作したもの。
まだ、制作途中です。


↑ ピーター・コールセンさん
根に魅力を感じ、根を作品に取り入れています。
作者は頭で考え、根を張る人間になりたい、という希望をこめた作品です。


↑ 塩田 千春さん 
写真のスライドショーでした。
自宅に黒い毛糸を張り巡らし、そこで生活した様子。
彼女は、塩田さんの作品制作の手伝いをしていたため、完全に再現されていました。
夜、黒い毛糸を張っていると、精神が不安定になり、朝を迎えると非常に安心したそうです。


↑ ミレイ ”オフィーリア”
ハムレットの中のオフィーリアの部分を一人で演じました。
元々はミレイのオフィーリアを模写していたのですが、プランを変更し、演じることになりました。


  
↑ 多和 圭三さん
鉄の塊を叩き続けたもの。1週間叩き続けても6ミリも減らないそうで・・・。
彼は教授の西さんのご好意で多和さんと電話でお話しをさせてもらったそうです。

まず、多和さんと同じことをやってみたかったそうで、作品の中に自分を出すのは次の段階だそうです。


↑ 高嶺 格さん
高嶺さんの作風を模して自分の人生を作品にしていました。
自分のことを作品にし、皆にさらけ出すのは勇気がいることと思います。

 

↑ ステファン・バルケンホールさん
バルケンホールさんの作品の無表情で動きのない作品に魅力を感じたようです。
実際に作ってみて、バルケンホールさんのもつ勢いや粗さのような表現に苦戦していました。
この後に色を塗り直すそうです!


↑ 人形、服を作ることに対して。
人形を装飾していくのが楽しく、目に力が宿っているそうです。
この制作を通して、自分を少し知ることができたのだそう。


↑ 三浦 悦子さん

球体関節人形の頭部を制作。
上段は彼女が三浦さんをオマージュして制作したもので、下段は友人やネット上で募集したもの。彼女が制作した頭部を送り、それをまた送り返してもらったそう。いくつかは返ってこないものもあったそうです。


↑ ハンス・ベルメールさん
お腹から反転しているのが印象的。
中にゴムで引っ張り合うようにしていて面白い形態をしていました。
彼女のこの作品は人形として見るか、立体作品として見るかは、見る側が決めていいそうです。
なんとなくシュールでした・・・・。

 


↑ 福田 尚代さん
何もしていない状態。

↓部屋の明かりを消して作品に下から電気を当てると・・・・・


文字が書いてあります。風をイメージした漢字。
トレーシングペーパーをにかいた文字を何枚も重ねています。


↑ ロダン
”彫る”に対してオマージュしています。
固めた石膏から自分の手を彫りだしています。
石膏はあくまでも練習であって石が彼女なりの本番というこだそうです。
↓それについて皆で意見を言い合っています。





↑ ルドンの考え
スイッチは情報社会を表わしていて、原因と結果が短時間で得られる、ということ。

背中の顔は考えること、腕組は不安を表現。
模様はクリムトからきているそうです。


↑ 奈良 美智さん
彼は普段から鉄を使った作品が多いので、作品を出したとき、皆驚いていました。
しかし、彼は最近、絵画にも興味をもっているらしく、模写することで作家の考えが少しでもわかれば良いと考えた様子。


↑ クリスチャン・ボルタンスキーさん
ボルタンスキーの作品、「咳をする男」を自ら演じました。

彼女は、越後でボルタンスキーの違う作品に会期中、関わっていたそうです。
ボルタンスキーの怖いような、異様な感じが伝わってきました。

三回生の合評はこれでおしまいですが、今回もハンナが一緒に合評に参加したので作品を紹介します。

はりぼてっぽく仕上げた雲です。
彼女は雲はつかめる、実態のあるもののような気がしていて、雲を作りたかったそうです。

ぱかっと上部が開いて・・・・・・・

中に木彫作品が入っていました。
これはこの間”熱”の合評の時に紹介した作品です。
雲と木彫はセットです。
ハンナのこの作品は、7月に行われる「上賀茂アートプロジェクト」に展示するそうなので、是非見、足を運んでみてください。

今回の合評は約9時間にも及ぶ長丁場となりましたが、それでも時間が足りないくらい、皆作品について意見を述べたり、質問したりと一生懸命な気がしました。

次の課題は”技術/行為と身体”です。
梅雨に入り作業ができない学生もいますが、制作に取り掛かり出しています。
合評は7月7、8日です。

てらもと




 





 

オマージュの発表 

 三回生の授業では前回の課題”オマージュ”と平行して自分がオマージュした作家(それ以外も可)について15分くらいの発表をしています。毎週4人づつくらい発表しています。
今日はその様子を三回生の寺本、松下で一緒にお伝えします!!!

〈A組 5月27日〉

↑画家のエッシャー


↑山本 基さん


↑球体関節人形について。
四谷シモンさん、ハンス・ベルメール、天野 可淡さん、吉田 良さん


↑奈良美智さん

〈B組 6月10日〉


↑建築家 フランク・ロイド・ライト


↑リチャード・ロング

寺本:皆、それぞれにオマージュした作家さんの作品についていっぱい調べてたね!
松下:そうですね!写真や、本を使って皆に分かりやすいように工夫していたよね!
   寺本さんは今日、発表だったけどどうでした?
寺本:私はフランク・ロイド・ライトの作品や考えについての説明を発表したけど、内容が皆に上手く伝わるか、画像は見にくくないかなどの心配が結構ありましたね・・・・。
松下:色んな画像が用意されていて見やすかったと、私は感じたよ!
   質問が集中したのは、球体関節人形についてだったね。
寺本:あんまり知らない、球体関節人形についての質問はたくさんあって皆かなり真剣に質問してたね。
松下:こういう授業だと、自分が知らない作家さんのことが分かって、勉強になるなーって感じた!
寺本:うん、色んな作家さんや作品について知れるから凄く勉強になる!
 
今回は、留学生のハンナの発表もありました。
ハンナは自分がアメリカで通っているクーパーユニオンや自分の作品について発表してくれました!

松下:クーパーユニオンでは課題がとても多くて、私たちは凄くゆっくりしているなーと思ったら少し焦りを感じるよね。
寺本:そうだね。ハンナは自分の立体の作品を木版等にも展開していて、一つの作品のイメージで幅広い素材を扱っているのを知りました。
ハンナは現在新しい作品を考案中です!

これからも毎週、皆の発表があるのでまた更新したいと思います。
寺本&松下:最後までおつきあいいただき有難うございました。


合評 ”熱”②


 3回生の熱の合評の後半です!

↓こちらは心臓から熱が伝わっていくイメージ。


心臓を中心に、昔、自分が着ていた服を焼いています。



↑この作品は”熱”の漢字に注目した作品。
熱=熱中 熱中すると周りが見えず一点に集中し、操られているのを表現しています。


↑熱=太陽熱 
虫眼鏡のレンズを固定して、太陽の熱を集め、蝋を溶かした作品。
太陽の動きに沿って熱の道が出来ています。

↑チョコレート版
 
↓「熱が生まれるのは衝動が生まれるのと同じ」
鉄板をひたすらたたいて、破れ、それがまたくっついて、というようになっていました。





熱→保温→むれる。
というイメージから群れる羊の人形。

↓「熱エネルギーを食べて生きてきた!」
自分が大学に入学してから食べてきたものの写真を紙皿に転写。





「かわいい→火照る。モクモクして温かそう、抱いたときも温い。」=熱
”かわいい”が人とずれている。と言っていました。



魚を焼いた作品。
分解する事で違った見え方になります。



↓ 熱は中心に集まるという考え。
この作品にはストーリーがあるそうです。




↑天井から吊るした線香。
熱と聞いてすぐ浮かんだのが線香で、日々身近に感じている熱。
もの凄い線香の香りでした。

床に落ちた灰も綺麗でした。

↓こちらは留学生のハンナの作品。
彼女は”熱”テーマの作品ではありませんが一緒に合評をしました。

胎児。
彼女は抽象作品が多いそうですが、人の温かさや、温もりといったことを大切にしているそうです。

この作品は他のパーツもあって、今はそれを制作しているそうです。
完成するのが楽しみです。

一口に”熱”といっても、自分の発想になかった熱などたくさんの熱がありました。
皆は合評を終えてどんな感想を持ったのでしょうか。
それも聞いてみたいところですが・・・・
3回生は今は”オマージュ”の課題に追われています。
合評は来週の6/2なのでそろそろ追い込みの時期です。
みんながんばっています。

テラモト

合評 ”熱” ①

 こんにちは!三回生の寺本です。
遅くなりましたが・・・・
4/28日に行われた三回生の熱の合評の様子をお伝えしたいと思います!!
それぞれに違う”熱”の発想がありました。
二回に分けてお伝えしていきたいと思います!おつきあい宜しくお願いします。


↑木の枝で人体を作り出しました。
彼は”熱”=”生命エネルギー”という考えで、植物や人間のエネルギーを表現しました。

熱を科学的に捉えて、モノが落ちる時には放熱する→薄れる
とイメージで色水を高所から吸水シートのような物の上に落としました。
ちなみに、彼女の熱のイメージの色はオレンジだそうです。




熱のマイナスとプラスの対比を表現しました。
熱いだけが熱じゃない!という事でした。
針金で作った額縁を片方はバーナーで真っ赤になるまで熱して、

もう一方は霧を吹いて凍らしておいたものを常温に戻すと言ったようなものでした。
凍らせた方の溶ける感じが面白く皆、興味津々でした。


次は映像組です。今回は映像作品は3人いました!

↑彼女はダンスで熱を表現しました。
「生物は存在しているだけで熱を発していて、動く事でより熱が生まれ、熱は常に現在進行形で存在している」ということでした。


↑ 金魚の映像と自分の鼓動を合わせていました。
”金魚のエラに熱が集中している”と考え、エラを中心に映像が作られていた気がします。


↑ こちらは生地が発酵していく様子です。
常温で長時間発酵することで、普段の気温が伝わればいい。ということです。
彼女は映像編集にとても苦労していました。

映像作品をお見せできないのがとても残念です。



こちらは以前ブログでもお伝えした、ヒヨコを孵した作品です。
生き物は誰かからの熱で育つという考え。
テレビの中で孵化させたのは、テレビでしか見た事がなかったので。

↓ワセリンと石膏で体内の熱を表現した作品。
 本人は完成度に満足していない様子でした。


↓石を焼いて、重ねたプラ版の上に置いた作品。
「一方向から熱が与えられると、広がって形が変わり、もう戻る事が出来なく、新しい形になる。」

裏から見るとこんな感じに。

4回生の先輩が合評を覗きに来てくれました。


合評”熱”②にまだまだ続きます!!





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