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立体造形ブログ

京都精華大学立体造形研究室のブログです。

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Summer School① / 大理石を彫る


8/2からサマースクールが開講しています。
サマースクールとは、学生だけでなく学外からも受講生を募集して
行われる実習講座です。

今年は去年同様、
山本麻矢先生にお越しいただき、大理石を彫ります。

8/8までのこの講座、
今日で5日目です。

1日目。

↑裏山へ素材探しに行きました。
きのこ、松ぼっくり、カマキリの巣・・・


↑気に入った種子、実、キノコなんかをもとに
まずは、ドローイングしながら観察。

←こんな感じ。


↑次に粘土で模型作り。
作りたいカタチを決めていきます。
石は、「木彫のように彫るというよりは割って落としていく作業」
ということを頭に置きながら考えていると、できることとできないことが分かっていくようです。

2日目。

↑まずは大まかなカタチを作っていきます。
要らない部分をどんどん落としていく作業。


↑最後は磨き方の説明を聞きました。
最終的にどういった仕上げ方をしていくのか考えながら制作はつづきます。


↑ツルツルになるまで磨きこむのか、のみあとの凹凸を残しておくのか。

3日目。

↑徐々にのみの使い方も分かってきて
制作は一気に加速していきます。
黙々と・・・・カツカツカツッ・カツッ


↑座り方もサマになってきています。
とにかく暑い!
のでペットボトル飲料が2本並びます。


↑こちらは石を足で抱え込むようにして。

4日目・5日目。
    
↑時折、現れる夏の虫たち。


↑磨き作業に入りながら・・

↑多面体のようなカタチ・・・

↑体に力を込めて磨きます。


↑あっ・・・
見つかってしまった。。
すみません邪魔して・・。

あと2日。
みなさん、黙々と作業に取り組んでいます。

初めはツルツルに磨くつもりが
彫っている間に、
実は石の割れ肌、削り跡がきれい・・
といった発見もあるようです。
今までの自分の考えが変わっていって
種やキノコの形がどんどん変化していって
最終的にどんなカタチになっていくのでしょうか。

サマースクール。
この機会にもっともっと多くの方に
石彫の魅力を感じていただきたいです。
興味を持たれた方は、来年ぜひぜひご参加ください!



ツジタ






 

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オープンキャンパス♪ 7/31~8/2

真夏のオープンキャンパスの初日。
暑い中、朝から多くの方が来てくれました。

今日から8/2まで開催されるオープンキャンパス。
立体造形コースでは、鉄や木彫体験、実習棟の案内に始まり、
入試に関する質問、先生や在校生と話すことのできる絶好の機会です。

ぜひその目で耳で体で、立体造形コースを体感しに来てくださいね。


↑先生方に
疑問をぶつけるチャンス。


↑ぞくぞく人が集まってきている、その先にあるのは・・・


↑かき氷!!
暑い中、一段と美味しさが増します。
抹茶、あずき、練乳、みぞれ、いちご、カルピス、ブルーハワイ、マンゴー、
果物、ウェハース・・・
好きなものを好きなだけトッピング♪


↑どうですかー?
抹茶、あずき、練乳にマンゴーをかけてみたようです。


↑制作中の学生の姿も見れるかも。
西先生の石膏混ぜる姿なんかも。


↑立体造形のこの大きな看板が目印です。

どなたでも
ぜひぜひ気軽にお越しください。



ツジタ



さあ上賀茂神社アートプロジェクト!


今日は、いよいよ上賀茂神社アートプロジェクト搬入の日!
とにかくいっぱい撮った画像アップします。
29日(木)から始まるこの大規模な展覧会にぜひ足をお運びください。
↓ ↓それでは搬入風景GO!!!
←ババーン。
                                      立体造形コースに横付けされたトラック。                                    ←「早くなにか積んでよ」と言わんばかりのトラッ                                 
                                       ク。
←みんなで運びます。
←運送屋のおじさん、NICEアシスト!

←BEFORE
←AFTER

←心配げな視線の先には・・・
←空を飛びそうなドラゴン。
←では第1トラック出発!全部で4トラックが出動
←到着~
←私たちも央子先生の車で向かいます。

←広々とした芝生!気持ちいいなー

←降ろします。
←神輿みたいに担いでいきます。

←サングラス姿の内田先生・登場。

←箱、運んで
←棒、運んで。

←顔、ハメに来てね。・・・央子先生スゴイ顔。

←日差しが強くなってきました。が、笑顔。
←もういっちょ。

←赤い屋根の家がいっぱいです。

←大きな竹を組んでます。

←木陰で涼む先生。

←境内に流れる小川では水浴びする子どもたち
←向こう岸で、川に投げようと小石を探す西先生

←早速、作品で記念撮影するお母さんと女の子。

←留学生Hannahの作品が景色に映えます。

←庁舎という建物内では日本画などの作品が。

←全体会議では扉の開閉の仕方講座が行われ    
                                      ました。
←昔から使われている古い錠前で開閉。

←作品?かと思いきや、清めの砂の始まりである
                                      「立砂」という神社のもの。
                                            
炎天下のこの日、
先生も学生も汗だくになって運びました。
運び込まれた神社が広々としていたおかげか、
気持ちよく搬入していた様子。
青々とした芝生に寝転がって休憩する学生もいました。

広々とした上賀茂神社境内とその周辺で行われる
上賀茂アートプロジェクトは7/29(木)~8/8(日)までです
入場無料。
29日(木)初日13:00からは立体造形コース公開合評会が行われます。
立体造形コースイベント詳細→http://seikaart.jp/~rittai/seikaHP/kamigamo2010.html
上賀茂神社アートプロジェクト全体詳細→ http://info.kyoto-seika.ac.jp/event/kap/ 

映像、日本画、洋画、版画、テキスタイル、陶芸、そして立体造形コースが大集結。
100名ほどの作品が上賀茂神社境内とその周辺で展示されます。

現地に行かれた方は、
作品の地図と1人1人のコメントが載ったパンフレットをとにかくGETしてくださいね。

待ってます!



ツジタ









 

鋳造現場&西先生に密着!

立体造形コース、今日は少しソワソワしています。


↑教室では、西先生が床でゴンゴン・・・・?


↑何かが始まるようです。


↑そう!!今日は鋳造工程のクライマックス、
金属を溶かして型に流し込む日です。

さっきの「ゴンゴン・・」は、
西先生愛用のアームカバーにこびり付いた石膏を割る音。


↑作業は皆で協力して行います。
迅速に・・・金属を溶かす炉に火を入れてから、金属が適正温度に達するまでの間に
       準備を進めます。
       型に流し込む時も、金属が固まらないうちにすばやく注ぎ込むことが必要。
安全に・・・金属は何千℃にも達し、足場も悪いため非常に危険を伴う作業。
       場は緊張感に包まれています。
正確に・・・型に土やホコリが入らないように注意しながら、慎重に流し込みます。
       型が倒れたり、ひとつでも工程を忘れると、せっかくの型が台無しに。

↑西先生・・・ウォッカを飲んでるわけではありません。
流し込むための容器に塗る黒煙を、ウォッカで溶いているんです。
     
↑火の熱さに加えて今日は猛暑日。      ↑足元には・・
大きな扇風機。                   作者とその作品に必要な金属の数量が記入された大事なメモ。


↑流し込む金属は、砲金と呼ばれるこのような部品たちを溶かします。
クズ屋で仕入れてくる砲金は、1㎏550円程度。
中には、水道蛇口のバルブなどが入っていたりします。
90%が銅、あとは亜鉛、鉛を調合。


↑型の中のゴミを吹き飛ばします。

    
↑「おまえは 3 な。」                ↑「で、おまえは 3.5 だな。」

??なんの数字の指示??
流し込む金属の温度の目安の数字だそうです。
3 を基準に考えて、3.5だとちょっと熱め。
だということですが、3.2 という指示になるとその微妙な温度の差は西先生の長年の勘に頼ります。


↑水分補給も、まるでボクサーのようにWILD。


↓いよいよ、流し込みます!!
↓炉から金属を容器に移し替えます。


↓1回生も興味しんしん。集まってきました。


↓煙が立ち込めます。
↓「いくぞー」「ちゃんと持てよー」「腰ひけてるぞー」
↓西先生の声が響きます。


↓自分の作品は、自分で流し込みます。
↓「緊張する~」


↓留学生のハンナも挑戦。
↓恐々・・腰がひけてます。


↓「ああ~、こぼれる~」
↓西先生が手伝います。


↓金属はすぐ固まるので
↓型を取り出して、早速割り出しにかかります。


↓「あ~~~疲れた~~~ビール飲みてぇ!」


汗だくになったこの日。
夕方、気持ちよく疲れた笑顔が多く見られました。

学生から見た西雅秋先生は、
「重機を扱う姿がかっこいい。」
「相談した時、すごく真剣に返してくれる。」
「作品について相談すると、自分のことのように考えてくれる。
昨日考えたんだけどよ・・と一晩考えてくれる時も。」
「やさしい。」
と、とても愛されているようです。

「西先生」と呼ぶと「先生じゃねーよ。」
「西さん」と呼ぶと「なんだよ。」
という、なんだか面白い奇妙なやりとりが魅力です。



明日から学校は夏休み。
上賀茂アートプロジェクトに向けてまだまだ忙しい日々ですが
がんばっていきましょう!


ツジタ




 




 



 




 

第3回 ワークショップ

 こんにちは。大学院2回生のナミキです。


今回は6月24日に行われました、高校生対象のワークショップについてご報告致します。

このワークショップも今年に入って3回目です。

内容は 鉄でランプシェードをつくる もうお馴染みとなりましたね。


まずは先生方の簡単なレクチャーがおこなわれ、そして先生方、私たち学生スタッフが
つくったランプシェードを見ながら、鉄でどんなことができるのかを確認します。


参考のランプシェードを目の前にすると、きっといろんなアイデアが浮かんできますね。




レクチャーを終えると、つなぎ着替えて鉄工室へ!!



作業に入る前に、

それぞれのランプシェードのイメージ図を紙に描き、
先生、学生スタッフとどのように作るかを相談します。

 高校生の生徒さんが描いたイメージ図に内田先生がアドバイス。
鉄を熟知している先生、学生スタッフと作り方の手順も確認していきます。

ここでも、(まだイメージ図ですが)いろんなランプシェードに出会えて面白いんですよ!!


イメージが固まったら、早速作業に入ります。


ここからはイメージを立体に起こして行く作業。
鉄は他の素材に比べ、切ったり繋げたり曲げたり…
といったことが比較的簡単にできるわけですが、

それでもなかなか思いどおりにはいかないものです。
 様々な道具を駆使して、どれだけ素材と向き合えるかが重要になってきますね。

さぁ、がんばって!!!



こちらは鉄を切断中。
この機械は曲線を切る事ができるので、彼女はパーツに分けた花びらの形を切っています。

 
初めてにも関わらず、慣れた手つき。素晴らしい!!

 


続いて、こちらは溶接に挑戦中!

 
学生スタッフに教えてもらいながら、鉄と鉄を繋げます。

 

これは立体造形コースでないとできない体験ですよ!!!


慣れてきたら、一人でだってできるんです。 

 

溶接の光の中で、一生懸命作業に取り組む姿は輝いていますね。



こちらも火花がとんでいますが、こちらは鉄を溶かして切っているところ。

 
真剣です。



そして、このように切った鉄を叩いて曲げます。


簡単そうに見えますが、何といっても鉄は硬い!
力もいる上に、コツをつかむまではとても難しい作業なのです。
ハンマーを叩く位置で、曲がる方向、角度も変わるので、力だけでなく頭も使います。


こちらでは完成間近だった作品を、さらに西先生と相談しています。

かわいい家の形のランプシェードを、

西先生と生徒さん、学生スタッフで、
「どうすればかわいくなくなるんだろう…」
といいながら、かわいくなくなるように目指していました。

せっかく作るのだから、生徒さん自身が納得のいくランプシェードを作ってほしい!!
・・・そんな思いから、先生、学生スタッフも最後まで真剣にサポートします。

その結果、銅線を使用することに…
  
藁葺き屋根?…でしょうか??
完成が楽しみです。

みんな作業時間を目一杯使って、完成を目指します。



そして・・・

完成した ランプシェード が こちら!!

テーブルに映った影(写真右下)がとても綺麗ですね。


モチーフはあのエヴァンゲリオンのラミエル?鋭い光線がでてますね。


かわいいアニマルシリーズ
 

どちらも鉄心を用いた作品。同じ鉄心でも使い方一つで違う表現が可能です。


気になる家は…
このように完成致しました!
夜に家から灯が漏れている・・・ そんな光景が浮かんできます。


これは、光るバナナ!?
バナナの皮がランプシェードになるなんて、ユーモアたっぷりですね。
これは一枚の鉄板を曲げているんですよ。


他にも、羽の生えた天使のランプシェード、筒状のもの、
サッカーボールのようなもの、綺麗な格子状のもの、小さな鳥かごのようなもの
といった個性豊かなランプシェードが今回のワークショップで生まれました。
それも、どれも力作ばかりです!!

どれも素敵なランプシェードなのですが、写真が上手く撮影できなかった為に、
全てご紹介することができなくて、申し訳ありません…


今回は作業時間がかなり短く、完成した後の合評の時間がとれませんでした。

 制作してみてどのようなことを感じたのか
 どのような思いでこのランプシェードをつくったのか

などなど、生徒さんに聞きたいことは山ほどあったのですが、
お話を聞くことが出来なかったのが少し心残りです。


ですが、
今回のワークショップで、(どんなことでも構いません)
高校生の皆さんに何かひとつでも心に残るもの、得るものがあったのなら…

私たちも、大成功だと思っています。



最後になりましたが、今回ワークショップに参加して下さった高校生の皆さん、
本当にありがとうございました。
そして、お疲れさまでした。

今回、この立体造形コースのワークショップに来てくださったこと、
そして何より、皆さんが自分なりに鉄と向き合い、
最後まで一生懸命作業をしてくださったことを、大変嬉しく思います。

この経験が、いつか皆さんにとって、
何かしらの形で実を結ぶことができたなら、私たちも嬉しい限りです。

また、いつでも立体造形に遊びに来てくださいね。


ありがとうございました!!





ナミキ 










 





 

 

 









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